目(め)を覆(おお)・う
直視することができなくて目をふさぐ。また、直視するのを避ける。「—・う惨状」
目(め)を掩(おお)うて雀(すずめ)を捕(と)らう
《「後漢書」何進伝から》雀が逃げることを恐れ、自分の目を隠して雀を捕らえようとする。事実を直視しないこと、つまらぬ小手先の策を用いることのたとえ。
目(め)を起(お)こ・す
1 賽(さい)を投げてよい目を出す。 2 好運に巡りあう。
目(め)を落(お)と・す
1 視線を下に向ける。「足もとに—・す」 2 死ぬ。落命する。
目(め)を輝(かがや)か・す
喜びや希望、また興味をもったようすが表情に出る。目をきらきらさせる。「恐竜図鑑に—・す」
目(め)を掛(か)・ける
1 ひいきにする。目に掛ける。「社長に—・けられる」 2 注意して見入る。「散りかかる花の梢に—・けて日も暮れにけり志賀の山越え」〈丹後守為忠百首〉
目(め)を掠(かす)・める
人の目のすきを盗む。目を盗む。「主人の—・めて怠ける」
目(め)を極(きわ)・む
目の届くかぎり遠方を見る。「あかねさしいはとの山も見えぬべく—・めてもてれる夏かな」〈曽丹集〉
目(め)を潜(くぐ)・る
見つからないようにする。「警備の—・って侵入する」
目(め)を配(くば)・る
注意してあちこちを見る。「周囲に—・る」