なおし【直し】
1 ゆがみや誤りなどを正しくすること。また、こわれたものを、もとどおりにすること。「カメラを—に出す」 2 器物の修理をする職種。また、その人。「錠前—」 3 「直し酒」の略。「—を一杯ごちそう...
なお・し【直し】
[形ク]《「なお(直)」の形容詞化》 1 まっすぐである。ゆがんでいない。「この国は—・く日の出づるかたに向けり」〈景行紀〉 2 素直である。正直である。「—・き誠の心を以ちて」〈続紀・文武〉 ...
なおし‐ざけ【直し酒】
腐りかけた酒や下等な酒を加工して、普通の酒のように直したもの。
なおし‐た・つ【直し立つ】
[動タ下二]もとの地位に戻す。「—・て給ひて御心地すずしく思しける」〈源・澪標〉
なおし‐どころ【直し所】
1 直し改めるべき点。欠点。「さ—なく誰も物し給ふめれば」〈源・若菜上〉 2 直すだけの値うち。「心もとなくとも、—ある心地すべし」〈源・帚木〉
なおし‐ばい【直し灰】
酒の腐敗をなおすのに用いる灰。本石灰1斗に豊後灰(ぶんごばい)4升をまぜて炒(い)り、湿りを加える。
なおし‐みりん【直し味醂】
みりんに焼酎(しょうちゅう)またはエチルアルコールを加えた甘い酒。柳蔭(やなぎかげ)。本直し。
なおし‐もの【直し物】
1 ものを直すこと。また、直さなければならないもの。つくろいもの。 2 除目(じもく)のあと、召名(めしな)などの誤りを改める儀式。