ひた‐かく・す【直隠す】
[動サ五(四)]《「ひたかくし」の動詞化》ひたすらに隠す。「正体を—・す」
ひた‐かぶと【直兜/直甲】
一同そろって鎧(よろい)兜に身を固めること。また、その人々。「—三百余騎、河原坂の宿所へ押し寄せて」〈平家・三〉
ひた‐ぎり【直切り/直斬り】
切りまくること。また、そのさま。めった切り。「怒りて、—に斬り落としつ」〈徒然・八七〉
ひたくれない【ひたくれなゐ】
斎藤史の歌集。昭和51年(1976)刊行。翌年、第11回迢空(ちょうくう)賞受賞。
ひた‐くれない【直紅】
[名・形動ナリ]全体に紅色であること。また、そのさま。「誰が蒔(ま)きし紅なれば三輪山を—に匂はせるらむ」〈古今六帖・五〉 [補説]書名別項。→ひたくれなゐ
ひた‐ぐろ【直黒】
[名・形動ナリ]全体が黒いこと。また、そのさま。まっくろ。「—なる田笠という物の」〈今昔・一五・一五〉
ひた‐ごころ【直心】
ひたむきな心。いちずな心。「—になくもなりつべき身を」〈かげろふ・中〉
ひた‐さお【直さ麻】
他の糸を交えない純粋の麻。「—を裳には織り着て」〈万・一八〇七〉
ひた‐さわぎ【直騒ぎ】
[名・形動ナリ]度をはずして騒ぐこと。また、そのさま。「小山田の庵守(も)る人に驚きて—なる秋のさを鹿」〈新撰六帖・二〉
ひた‐しろ【直白】
[名・形動ナリ]全体に白いこと。また、そのさま。まっしろ。「容姿(かほかたち)鬼の如くして頭は—に」〈宇津保・嵯峨院〉