ま‐そで【真袖】
左右の袖。両袖。「—もち床(とこ)打ち払ひ君待つと居りし間(あひだ)に月傾(かたぶ)きぬ」〈万・二六六七〉
ま‐そほ【真赭】
⇒まそお
まそみ‐かがみ【真澄鏡】
「ますみのかがみ」に同じ。「たらちねの母が形見と我が持てる—に」〈万・三三一四〉
まそ‐むら【真麻群】
麻の密生した所。「上野(かみつけの)安蘇(あそ)の—かき抱(むだ)き寝(ぬ)れど飽かぬをあどか我(あ)がせむ」〈万・三四〇四〉
まそ‐ゆう【真麻木綿】
麻を原料とした木綿(ゆう)。「三輪山の山辺—短(みじか)木綿かくのみゆゑに長くと思ひき」〈万・一五七〉
ま‐たび【真旅】
本当の旅。長期の旅行。「旅とへど—になりぬ家の妹(も)が着せし衣に垢(あか)つきにかり」〈万・四三八八〉
ま‐たま【真玉】
玉の美称。「—なす吾(あ)が思(も)ふ妹」〈記・下・歌謡〉
またま‐つく【真玉付く】
[枕]玉をつける緒の意から、「を」と同音を含む「をちこち」「をち」にかかる。「—をちこち兼ねて言(こと)は言へど逢ひてのちこそ悔いにはありといへ」〈万・六七四〉
またま‐で【真玉手】
手の美称。「—玉手さし枕(ま)き」〈記・上・歌謡〉
ま‐だい【真鯛】
タイ科の海水魚。沿岸の底層にすみ、全長約90センチ。体は楕円形で側扁し、赤色で体側に青色の小点が散在し尾びれ後縁は黒い。祝い膳(ぜん)に用いられる。おおだい。たい。