けん【眷】
[音]ケン(呉)(漢) [訓]かえりみる 1 振り返って見る。目をかける。「眷顧・眷恋」 2 身うち。「眷属」
けん‐あい【眷愛】
[名](スル)情けをかけること。かわいがること。「査爾斯(チヤールス)第九の—を得たるに由りて」〈中村訳・西国立志編〉
けん‐けん【眷眷/睠睠】
[ト・タル][文][形動タリ]しきりに心がひかれるさま。ひたすら恋い慕うさま。「—として慕える念をば」〈逍遥・小説神髄〉
けん‐こ【眷顧】
[名](スル)特別に目をかけること。ひいき。「—をこうむる」「これを飾り、これを愛し、これを—し」〈福沢・文明論之概略〉
けん‐ぞく【眷属/眷族】
1 血筋のつながっている者。一族の者。身内の者。親族。 2 従者。家来。配下の者。「四五百人の所従—に囲繞(ゐねう)せられて」〈平家・三〉
けんぞく‐しん【眷属神】
大きな神格に付随する多数の小神格。摂社。末社。
けん‐よう【眷養】
目をかけて養うこと。また、その者。「御辺は未だ私の—にて、公方の御恩をも蒙らねば」〈太平記・一〇〉
けん‐れん【眷恋】
[名](スル) 恋い焦がれること。「貴君に—していますよ」〈二葉亭訳・片恋〉 [ト・タル][文][形動タリ]思い切れないさま。「否(いや)に決めようと思えば扨又(さてまた)—として棄つるに忍...