まえ‐はば【前幅】
和裁で、前身頃(まえみごろ)の幅。また、その寸法。着物では脇縫目(わきぬいめ)から衽(おくみ)つけまで、ジュバン・羽織では襟つけまでの幅。
まき‐はしょり【巻き端折り】
《「まきばしょり」とも》着物の裾をまくり上げてはしょること。また、そのかっこう。「—で強勢(がうせい)に尻(けつ)がならんだは」〈滑・膝栗毛・初〉
馬子(まご)に縕袍(わんぼう)
馬子には粗末な着物が似合いだ。分相応であることのたとえ。
まつり【祭(り)】
1 神仏・祖先をまつること。また、その儀式。特定の日を選んで、身を清め、供物をささげて祈願・感謝・慰霊などを行う。祭祀(さいし)。祭礼。俳諧では特に夏祭をさす。《季 夏》「宵に睡(ね)て又目の醒...
まつわ・る【纏わる】
[動ラ五(四)] 1 からみつく。「足に着物のすそが—・る」 2 そばについていて離れない。つきまとう。「捨て猫が—・る」「彼の捨てぜりふがいつまでも脳裏に—・る」 3 付随する。関連する。「...
まる‐あらい【丸洗い】
[名](スル) 1 着物などをほどいたりせず、丸ごと洗うこと。⇔解き洗い。 2 よごれた部分だけでなく、その物全体を洗うこと。
まる‐そで【丸袖】
着物の袖形の一。袂(たもと)が丸くなっている袖。
みかえりびじんず【見返り美人図】
江戸前期の浮世絵師、菱川師宣による肉筆浮世絵。絹本着色。赤い着物の女性が歩みの途中で振り返る一瞬を描いた作品。東京国立博物館蔵。
み‐ざめ【見醒め】
長く見ているうちに趣が薄れること。次第に見劣りがすること。「ああ云う派出(はで)な着物は、…遠くから見て、—がしない」〈漱石・野分〉
みそ‐びつ【御衣櫃】
《「みぞびつ」とも》着物を入れる箱。「—あまた懸籠(かけご)に入れて」〈源・総角〉