ぼう‐びや【棒火矢/棒火箭】
鉄製の筒に火薬を込めて発射した火矢。江戸時代に使用された。
ま‐かごや【真鹿児矢】
古代の矢の名。一説に狩猟用の矢で、シカ・イノシシなどを射るのに用いたという。「はじ弓を手握(たにぎ)り持たし—を手挟(たばさ)み添へて」〈万・四四六五〉
まと‐や【的矢】
1 的と矢。 2 的を射るのに用いる矢。けいこ用と、儀礼の行事用とがある。
ままき‐や【真巻(き)矢】
真巻き弓に用いる矢。
みつば‐の‐そや【三つ羽の征矢】
3枚の矢羽をつけた征矢。また、非常に速いことのたとえにもいう。三つ立ての征矢。「無間奈落(むげんならく)にまっさかさまに落つる事、—よりいと早し」〈浄・蝉丸〉
もも‐や【百矢】
矢櫃(やびつ)に100筋入れた矢。また、たくさんの矢。「—の中より只二筋抜いて」〈太平記・一七〉
もろ‐や【諸矢】
1 対(つい)になった2本の矢。初めに射る甲矢(はや)と、あとに射る乙矢(おとや)。一手(ひとて)矢。→片矢(かたや)「—をたばさみて的に向かふ」〈徒然・九二〉 2 矢で的を、みな射当てること。...
や【矢/箭】
1 武器・狩猟具の一。弓の弦(つる)につがえ、距離を隔てた目的物を射るもの。木または竹で作った棒状のもので、一方の端に羽をつけ、他方の端に鏃(やじり)をつける。「—をつがえる」 2 木材や石など...
ゆみ‐や【弓矢/弓箭】
1 弓と矢。弓または矢。転じて、武器。兵器。 2 弓や矢など武器に関する方面。武道。「ただ今ここを渡さずは長き—の疵(きず)なるべし」〈平家・四〉 3 戦争。いくさ。「大堀を掘ってそこから東は漢...
よこ‐や【横矢】
1 城の出し塀の側面に設けた矢狭間(やざま)。横矢狭間。 2 敵の側面から矢を射ること。また、その矢。「—に射白まされ」〈太平記・一七〉