おとし‐ぶみ【落(と)し文/落(と)し書】
1 政治批判など公然とは言えないことを書いて、人目につきやすい所に落としておく文書。落書(らくしょ)。 2 甲虫目オトシブミ科の昆虫の総称。小形でゾウムシに似るが、首が長い。体色は黒・赤などで光...
おと‐と【弟】
《「おとうと」の音変化》おとうと。古くは、同性のきょうだいの年下の者。「いや—などを有(も)っていると、随分厄介なものですよ」〈漱石・門〉 「姉—(=妹)の中につとまとはれて」〈更級〉
おとなし‐がわ【音無川】
和歌山県田辺市本宮(ほんぐう)町本宮の熊野本宮大社付近を流れ、熊野川に合流する川。この地一帯を音無の里と呼んだところからこの名がある。[歌枕]「名のみして岩波たかく聞こゆなり—の五月雨の頃」〈...
おとふけ‐がわ【音更川】
北海道南東部を流れる川。石狩山地のニペソツ山に源を発し、十勝川に注ぐ。長さ94.5キロ。
おとめごころ【乙女心】
石橋思案の小説。明治22年(1889)刊。吉岡書店の小説書き下ろし叢書(そうしょ)「新著百種」の一。
おながわ‐げんしりょくはつでんしょ【女川原子力発電所】
宮城県東部の牡鹿(おしか)半島先端、牡鹿郡女川町と石巻市にまたがって立地する、東北電力の原子力発電所。1号機は昭和59年(1984)から平成30年(2018)まで運転された。ほか二つの炉があり、...
おなり‐きり【御成切】
亥(い)の子の日に、宮中、のちには幕府から臣下に賜った亥の子餅(もち)。碁石ほどの大きさに丸めて平たくしたもの。「本朝にも十月のゐのこなんどを—と云ひて」〈四河入海・六〉
オネシュティ【Oneşti】
ルーマニア東部の都市。1950年代に計画都市として整備された。石油化学工業が盛ん。旧称のゲオルゲゲオルギュデジは、共産党書記長および首相を務めた政治家ゲオルギュ=デジにちなむ。1990年より現名称。
おの‐が‐じし【己がじし】
[副]《「己(おの)が為(し)為(し)」の意》各自がめいめいに。それぞれに。「彼等は—勝手な真似をするだろう」〈漱石・草枕〉
おの‐ぼれ【己惚れ】
「うぬぼれ」に同じ。「そういうと、—になるようですが」〈漱石・こゝろ〉