あり‐てい【有り体】
[名・形動] 1 ありのまま。うそ偽りのないこと。「—に言えば」 2 世間並み。ひととおり。「—の礼儀をのべて」〈浮・置土産・二〉
いいがい‐な・し【言ひ甲斐無し】
[形ク] 1 とりたてて言うだけの値打ちがない。つまらない。「すべては礼儀を知らず、格式をわきまへざるは—・し」〈沙石集・一〇〉 2 ふがいない。いくじがない。「—・き味方の奴ばら」〈浄・太功記...
衣食(いしょく)足(た)りて礼節(れいせつ)を知(し)る
《「管子」牧民の「倉廩(そうりん)実(み)ちて則ち礼節を知り、衣食足りて則ち栄辱(えいじょく)を知る」から》人は、物質的に不自由がなくなって、初めて礼儀に心を向ける余裕ができてくる。衣食足りて栄...
いや【礼】
敬うこと。尊敬すること。礼儀。うや。「賢弟の—を納むる、何の望みかこれに過ぐべき」〈読・雨月・菊花の約〉
いやいや・し【礼礼し/恭し】
[形シク]礼儀正しい。うやうやしい。「あなかしこ、と—・しく書きなし給へり」〈源・真木柱〉
いや‐ごと【礼事】
お礼の言葉。また、礼儀に関すること。「縞(しま)の先生活(い)き返って—を謂う」〈鏡花・葛飾砂子〉
いや‐な・し【礼無し】
[形ク]礼儀を欠いている。無礼である。「まつろはず—・き人等(ひとども)なり」〈記・中〉
いや‐ま・う【礼ふ/敬ふ】
[動ハ四]礼儀を尽くす。うやまう。「朕(わ)れ神を—・ふこと尚未だ尽くさざるか」〈北野本崇神紀〉
いや‐やか【礼やか】
[形動ナリ]礼儀正しいさま。うやうやしいさま。「家の人の出で入り、にくげならず—なり」〈土佐〉
いん‐ぎん【慇懃】
[名・形動] 1 真心がこもっていて、礼儀正しいこと。また、そのさま。ねんごろ。「—なあいさつ」 2 非常に親しく交わること。「—を重ねる」