かぶろ【禿】
1 頭に髪がないこと。はげ頭。また、はげ山にもいう。かむろ。「この頭(かしら)—ならん沙門(しゃもん)には」〈今昔・二・四一〉 2 髪を短く切りそろえて垂らした子供の髪形。また、その髪形の子供。...
かぶろ‐だち【禿立ち】
1 遊女になる前の見習い期間。かぶろ3の年ごろ。「—より見ならひ、わざと教へるまでもなし」〈浮・一代女・一〉 2 かぶろ3出身の遊女。「とんと坐りしゐずまひは、—見るごとくなり」〈浄・反魂香〉
かぶろ‐まつ【禿松】
葉の少ない松。二葉の松。若松。小松。「夜半の嵐に呼ばれては、答ふる野辺の—」〈浄・冥途の飛脚〉
かむろ【禿】
「かぶろ」に同じ。
かむろ‐だち【禿立ち】
「かぶろだち」に同じ。
ちび
1 小さいもの。からだの小さい人。また、年の幼い人や子供を親しみをこめていう語。「うちの—も今年から一年生です」「お—ちゃん」 2 《「禿び」とも書く》ちびたもの。すりへったもの。多く、他の語に...
ちび‐ふで【禿び筆】
穂先がすりへった筆。とくひつ。
ち・びる【禿びる】
[動バ上一][文]ち・ぶ[バ上二]先がすり切れて短くなる。「—・びた鉛筆」
ち・ぶ【禿ぶ】
[動バ上二]「ち(禿)びる」の文語形。
つ・ぶ【禿ぶ】
[動バ上二]毛などがすり切れる。ぬけ落ちる。はげる。ちびる。「—・びにける水茎して書き記して奉りおく」〈源順集・詞書〉