やり‐たなご【槍鱮】
コイ科の淡水魚。全長約10センチ。体高がやや高く、側扁し、口ひげは長い。体色は青みがかった銀白色。産卵期の雄は、えらぶたから体側にかけて赤紅色、腹面が黒色の婚姻色を示す。日本産タナゴ類の中で分布...
や‐ろう【野老】
1 田舎の老人。老人が自分をへりくだっていう語。村翁。 2 ヤマノイモ科の多年草トコロの別名。
やわた‐そう【八幡草/八咫草】
ユキノシタ科の多年草。深山の谷沿いなどに生え、高さ約50センチ。葉は根際から出て長い柄をもち、円形で浅い切れ込みがある。5〜7月ごろ、花茎を伸ばし、黄白色の5弁花を集散状につける。
やわら‐がに【柔蟹】
十脚目ヤワラガニ科のカニ。岩礁の海草の間にすみ、甲幅約5ミリ。甲は丸みのある三角形で、体は柔軟。
やんばる‐くいな【山原水鶏】
クイナ科の鳥。全長約30センチ。顔は黒く、上面は緑褐色、下面は黒と白の横縞模様で、くちばしと脚が赤い。飛翔力はほとんどない。沖縄本島北部の山林にすむ特産種。昭和56年(1981)新種として記載。...
やんばる‐てながこがね【山原手長金亀子】
コガネムシ科の昆虫。日本産コガネムシ類では最大で、体長6センチくらい。雄の前脚が非常に長い。前胸部は銅緑色、前翅(まえばね)は黒色で黄褐色紋がある。沖縄本島北部の山地の樹林にすみ、特産種。昭和5...
やんま【蜻蜓】
1 トンボ目ヤンマ科の昆虫の総称。体長6センチ以上あり、体は長く太めで、複眼も大きい。翅(はね)は幅広く、翅脈(しみゃく)が太い。昆虫類中最も速く飛ぶ。ギンヤンマ・ルリボシヤンマ・カトリヤンマな...
ゆい‐きり
テングサ科の紅藻。日本特産。浅海の岩上に生え、高さ約15センチ、暗紅色。茎は不規則に二またに分かれ、葉片が螺旋(らせん)状につく。葉片にはとげ状突起がある。寒天の原料。とりのあし。
ゆう‐がお【夕顔】
1 ウリ科の蔓性(つるせい)の一年草。茎が長く伸び、巻きひげで他に絡みつく。葉は浅く裂けた心臓形で互生する。夏の夕方、花びらが深く五つに裂けた白色の雄花と雌花とを開き、翌朝にはしぼむ。実が球状の...
ゆうが‐ぎく【柚香菊】
キク科の多年草。山野に生え、高さ50センチ〜1メートル。ヨメナに似て、葉は羽状に切れ込みがある。8〜10月ごろ、中央が黄色で周囲が淡青色を帯びた白色の頭状花が咲く。