ろく‐どう【六道】
仏語。衆生がその業(ごう)によっておもむく六種の世界。生死を繰り返す迷いの世界。地獄道・餓鬼道・畜生道・修羅道・人間道・天道。六趣(ろくしゅ)。六界(ろっかい)。
ろくどう‐え【六道絵】
六道のありさまを描いた浄土教の絵画。地獄草紙・餓鬼草紙などもその一種。
ろくどう‐ししょう【六道四生】
仏語。六道における、胎生・卵生・湿生・化生(けしょう)の四種の生まれ方。
ろく‐はらみつ【六波羅蜜】
《「ろっぱらみつ」とも》大乗仏教における六種の修行。菩薩(ぼさつ)が涅槃(ねはん)に至るための六つの徳目。布施(ふせ)・持戒・忍辱(にんにく)・精進(しょうじん)・禅定(ぜんじょう)・智慧。六度。
ろくふっか‐いおう【六弗化硫黄】
硫黄と弗素の化合物。常温で無色無臭の気体。水に難溶。エチルアルコールにやや溶ける。化学的に非常に安定で、電子機器の絶縁体として幅広く使用される。温室効果ガスの一種で、二酸化炭素の約2万4千倍の地...
ろく‐へい【六蔽】
仏語。清浄心をおおう六種の悪心。慳貪(けんどん)・破戒・瞋恚(しんい)・懈怠(けだい)・散乱・愚痴。
ろく‐ぼ【六母】
六種の母。嫡母・継母・慈母・養母・庶母・乳母の称。〈書言字考節用集〉
ろく‐み【六味】
1 六種の味。苦・酸・甘・辛・鹹(かん)・淡。 2 「六味丸」の略。
ろく‐みゃく【六脈】
漢方で、脈拍の六種の状態。浮・沈・数(さく)・遅・滑・渋の総称。
ろく‐もつ【六物】
僧尼が常に所持すべき六種の物。大衣・上衣・内衣の三衣(さんえ)と鉢・尼師壇(にしだん)(座具)・漉水嚢(ろくすいのう)。比丘(びく)六物。