おだい【穏ひ】
[形動ナリ]穏やかなさま。「心も—に思ひて」〈続紀宣命・五一詔〉
おだい・し【穏ひし】
[形シク]《形容動詞「おだい」の形容詞化》穏やかなさま。おだし。「頼もしく—・しくあり」〈続後紀宣命・一詔〉
おだ・し【穏し】
[形シク]人心や世の中などが、安らかで落ち着いている。穏やかである。「世も乱れ—・しからぬことにてのみ侍れば」〈愚管抄・三〉
おだ‐やか【穏やか】
[形動][文][ナリ]《形容動詞「おだ(穏)い」から派生した「おだいか」の音変化》 1 静かでのどかなさま。安らか。「—な天気」「世の中が—だ」 2 気持ちが落ち着いていて物静かなさま。「—な人...
おん【穏〔穩〕】
[常用漢字] [音]オン(ヲン)(呉)(漢) [訓]おだやか 落ち着いている。おだやか。「穏健・穏和/安穏(あんおん・あんのん)・静穏・不穏・平穏」 [名のり]しず・とし・やす・やすき
おん‐けん【穏健】
[形動][文][ナリ]考え方や言動などがおだやかで、行きすぎがなく、しっかりしているさま。「—な思想」⇔過激。 [派生]おんけんさ[名]
おんけん‐は【穏健派】
直面した問題を、強硬手段を用いず、穏やかに解決しようとする立場の人。⇔強硬派。
おん‐ざ【穏座】
1 大饗(たいきょう)などのとき、正式の宴のあとで、管弦舞楽を催し歓談を行う、くつろいだ席。おんのざ。→宴の座 2 野菜・果物などの、盛りが過ぎたあとにできたもの。
おんざ‐はつもの【穏座初物】
「終わり初物」に同じ。
おんでんのすいしゃ【穏田乃水車】
葛飾北斎による風景版画のシリーズ「富嶽三十六景」の作品の一。現在の渋谷区原宿付近にあたる穏田村の水車小屋と、遠くに見える富士山を描いたもの。