いやいやえん
中川李枝子による短編の童話。昭和34年(1959)、いぬいとみこ主宰の同人誌「いたどり」に掲載。反抗期の保育園児しげるを主人公に、子供たちの姿を活き活きと描く。本作に加筆し、他の作品を加えた同名...
イーハトーブ
宮沢賢治の心象中にある理想郷。童話「注文の多い料理店」の広告に用いた造語。
えあわせ【絵合/絵合せ】
(絵合)源氏物語第17巻の巻名。前斎院が入内(じゅだい)、二度の絵合わせが催される。 (絵合せ)庄野潤三の短編小説集。グリム童話を引用し、家族の愛情を描く。昭和46年(1971)刊行。同年、...
おおかみとしちひきのこやぎ【狼と七匹の子山羊】
《原題、(ドイツ)Der Wolf und die sieben jungen Geißlein》グリム童話に収録された話の一。オオカミが母ヤギのふりをして戸を開けさせ、留守番中の子ヤギたちを食...
おじいさんのランプ【おぢいさんのランプ】
新美南吉の第1童話集。昭和17年(1942)刊。著者の生前に刊行された唯一の作品集。表題作のほか、「ごんごろ鐘」「久助君の話」などの作品を収録。
おとぎ‐ぞうし【御伽草子】
室町時代から江戸初期にかけて作られた短編物語の総称。平安時代の物語文学から仮名草子に続くもので、空想的・教訓的な童話風の作品が多い。また、特に江戸中期、享保(1716〜1736)のころ、大坂の渋...
おやゆびひめ【親指姫】
《原題、(デンマーク)Tommelise》アンデルセンの童話。チューリップの花から生まれた親指ほどの大きさの少女が、ヒキガエルやコガネムシの求婚から逃れて南の国にたどり着き、花の妖精の王子と結婚する。
おり‐こ・む【織(り)込む】
[動マ五(四)] 1 地色と違う色の糸や模様を入れて織る。「金糸を—・む」 2 一つの物事の中に、他の物事を含み込ませる。組み入れる。「教訓を—・んだ童話」 3 株価を予測する際に、株価に影響を...
かえるか‐げんしょう【蛙化現象】
心理学で、好意をもつ相手が、自分に好意をもち始めると、相手に嫌悪を感じる状態。嫌われるかもしれないという不安から起こる自己防衛とみられている。 [補説]名称はグリム童話「蛙の王様」に由来するが、...
かえるのおうさま【蛙の王様】
《原題、(ドイツ)Der Froschkönig》グリム童話の一。泉に鞠を落とした姫が、カエルにそれを拾ってもらう際に会食や同衾の約束をするが、果たさない。父王に咎められ嫌々ながら応じようとした...