たけのこ‐づゆ【筍梅雨】
《伊勢・伊豆地方の船乗りの言葉から》たけのこの出る陰暦4、5月ごろに吹く南東風のこと。湿気が多く、雨を伴うことが多い。筍流し。《季 夏》
竹(たけ)の子(こ)の親勝(おやまさ)り
《たけのこは生長が早く、たちまち親竹より高くなるところから》子が親よりすぐれていることのたとえ。
たけのこ‐むし【筍虫】
ウマバエの幼虫。たけのこ状をしている。
たけのこ‐めし【筍飯】
たけのこを細かく刻んで煮しめたものをまぜて炊いた飯。たけのこごはん。《季 夏》
たけのこ‐めばる【筍目張】
フサカサゴ科の海水魚。全長約35センチ。岩礁にすみ、体色は灰褐色や黄褐色など。たけのこの出るころに漁獲されるのでこの名があり、塩焼き・煮つけなどにして賞味。
たけのこ‐めん【筍面】
丸い床柱の下部前面を畳寄せの面にそろえて平らに削ったもの。削り面が三角状になり、たけのこの形に似るところからいう。たけのこづら。
たこうな【筍】
「たかんな」の音変化。「—をつと握り持ちて」〈源・横笛〉