おう‐けつ【甌穴】
河床の岩盤にできる円筒形の穴。岩のくぼみや割れ目に小石が入り込み、回転して深く削られたもの。ポットホール。かめあな。
おうごんをだいてとべ【黄金を抱いて翔べ】
高村薫の長編犯罪小説。平成2年(1990)、第3回日本推理サスペンス大賞を受賞し出版された、著者のデビュー作。平成24年(2012)井筒和幸監督により映画化。
おう‐ばい【黄梅】
モクセイ科の落葉小低木。よく枝分かれし、先が垂れ下がる。葉は3枚の小葉からなる複葉。早春、葉より先に、黄色く筒状で先の6裂した花をつける。中国の原産で、観賞用。迎春花。金梅(きんばい)。《季 春...
おうま‐し【黄麻紙】
1 オウマと化学パルプを配合して作った紙。封筒・包装紙などに用いる。 2 キハダで染めた麻紙。奈良時代、多く写経用に漉(す)かれた。黄紙(おうし)。こうまし。
おおいなるじょそう【大いなる助走】
筒井康隆の小説。昭和52年(1977)から昭和53年(1978)にかけて、「別冊文芸春秋」誌にて連載。単行本は昭和54年(1979)刊行。直木賞を連想させる架空の文学賞の選考過程と、賞に関わる人...
おお‐づつ【大筒】
1 大砲のこと。⇔小筒(こづつ)。 2 酒などを入れる大きな竹筒。「—酒海(しゅかい)据ゑ並べ」〈虎明狂・鎧〉 3 《うそつきを鉄砲というところから》大うそつき。「鉄炮(てっぱう)とは飛八が事、...
お‐がわら【牡瓦/男瓦】
本瓦葺(ぶ)きで用いる半円筒形の瓦。牝瓦(めがわら)と組み合わせ、凹面を下向きに伏せて葺く。丸瓦。筒瓦。海鼠(なまこ)瓦。→牝瓦
おき‐づつ【置(き)筒】
竹製の花器で、釘穴がなく、据え置いて用いる筒形のもの。上に節のあるものと、節がなくて吹き抜きになっているものとがある。
お‐け【桶/麻笥】
《2が原義》 1 (桶)細長い板を縦に円形に並べて底をつけ、たがで締めた筒形の容器。「手—」「洗い—」 2 (麻笥)紡いだ麻糸を入れる容器。檜(ひのき)の薄板を曲げて作る。「娘子(をとめ)らが—...
お‐ざ・す【建す】
[動サ四]《「尾指す」の意》北斗七星の柄の先が十二支のいずれかの方向を指す。陰暦の1月には寅(とら)の方向を、2月には卯(う)の方向をと、順に1年の間に十二支の方向を指す。「北斗も—・す丑三つの...