あい‐むしろ【相筵】
男女が共寝をすること。同衾(どうきん)。「死出の門出の—」〈浄・二つ腹帯〉
あや‐むしろ【綾筵】
模様を織り出したむしろ。「独り寝と薦(こも)朽ちめやも—緒(を)になるまでに君をし待たむ」〈万・二五三八〉
あら‐むしろ【粗筵/荒筵】
編み目の粗いむしろ。
いなばき‐むしろ【稲掃き筵】
稲こきや籾(もみ)を干すのに使う、目の粗いむしろ。いなばき。いなまき。
いな‐むしろ【稲筵】
[名] 1 稲のわらで編んだむしろ。「秋の田のかりねの床の—月宿れどもしける露かな」〈新古今・秋上〉 2 稲が実って倒れ伏したようす。また、そのように乱れたもののたとえ。「夕露の玉しく小田の—...
い‐むしろ【藺筵】
イグサで編んだむしろ。
うわ‐むしろ【表筵/上蓆】
帳台の内の畳の上に敷く敷物。唐綾(からあや)の表に錦のへりをつけ、裏をつけて中に綿を入れる。
えん【筵】
1 むしろ。敷物。 2 座席。会合などの席。酒宴の席。「南溟老人が喜寿の—」〈魯文・安愚楽鍋〉
えん【筵】
[音]エン(呉)(漢) [訓]むしろ 1 竹で編んだむしろ。敷物。座席。「講筵」 2 酒宴の席。宴会。「賀筵・祝筵」
か‐えん【花筵】
「はなむしろ」に同じ。