はこ‐づめ【箱詰(め)】
[名](スル)箱に詰めること。また、箱に詰めたもの。「—して出荷する」
はこ‐づり【箱釣(り)】
祭りや縁日などの露店で、浅い水槽の中の鯉(こい)・鮒(ふな)・金魚などを紙の杓子(しゃくし)や切れやすい鉤(かぎ)などで捕らせること。《季 夏》「—や頭の上の電気灯/虚子」
はこ‐でんじゅ【箱伝授】
上冷泉(かみれいぜい)家で、古今伝授の秘伝を箱に密封して相伝したこと。
はこ‐どい【箱樋】
断面がコの字形の樋。水車の導水路に用いる。はこひ。
はこ‐どり【箱鳥】
語義未詳。「かおどり」の別名という。「深山(みやま)木にねぐらさだむる—もいかでか花の色に飽くべき」〈源・若菜上〉
はこ‐にわ【箱庭】
浅い箱に土や砂を入れ、小さい橋・家・人形などを置き、木や草を植え、庭園・山水などに模したもの。《季 夏》「—の人に古りゆく月日かな/虚子」 [補説]書名別項。→箱庭
はこにわ【箱庭】
三浦朱門の長編小説。ある家族が不倫の情事をきっかけに崩壊していくさまを描く。昭和42年(1967)刊行。第14回新潮社文学賞受賞。
はこにわ‐りょうほう【箱庭療法】
心理療法の技法の一つ。セラピストが砂を入れた箱と玩具(がんぐ)を用意して、患者に箱庭作品を作らせる。作品を作る過程や完成した作品から患者の深層心理を読み取り、治療に役立てる。
はこね【箱根】
神奈川県南西部、足柄下郡の地名。北部を早川が流れ、西部に芦ノ湖がある。江戸時代は東海道五十三次の宿駅の一つで、関所が置かれていた。多くの温泉があり、観光地。また、広くは箱根山一帯をさしていう。
はこね‐うつぎ【箱根空木】
スイカズラ科の落葉低木。海岸近くに自生。葉は対生し、広楕円形でつやがある。5、6月ごろ、漏斗状で先が五つに裂けている花を多数つけ、色は白から紅色に変わる。《季 夏》