ぎょく‐れん【玉簾】
玉で飾ったすだれ。また、すだれの美称。
ぎょ‐れん【御簾】
貴人を敬って、その用いるすだれをいう語。みす。
ぎん‐すだれ【銀簾】
細いガラス棒をすだれのように編んだもの。夏、氷とともに盛った刺身・あらいなどが水につかるのを防ぐために皿に敷く。
くだ‐のれん【管暖簾】
適当な長さに切った細い竹やガラス管に糸を通して作った暖簾。
くろ‐みす【黒御簾】
歌舞伎の舞台で、下座音楽を演奏する場所。江戸では文政(1818〜1830)ごろまで上手(かみて)にあり、のち下手(しもて)になった。中の演奏者が客席から見えないように黒いすだれを下げるのでいう。
こ‐す【小簾】
《「おす(小簾)」の誤読から》すだれ。みす。「秋近くなるしるしにや玉すだれ—のま遠し風の涼しき」〈金槐集〉
した‐すだれ【下簾】
牛車(ぎっしゃ)の前後の簾の内側に掛けて、簾の下から外部に長く垂らした絹布。納言以上、または女房の車に用いた。
しの‐すだれ【篠簾】
篠竹を編んで作った簾。
しゅ‐れん【珠簾】
玉で飾った美しいすだれ。たますだれ。
じく‐すだれ【軸簾】
しの竹などの軸で作ったすだれ。