ろう‐さく【籠作】
平安時代、荘園領域内の他の所有者の土地や荘外の出作り地を荘園の一部として取り込むこと。
ろう‐しゃ【牢者/籠者】
牢に入れられている人。囚人。「唐糸の—のよし、信濃の国へ風の便りに聞こえければ」〈伽・唐糸さうし〉
ろう‐しゃ【牢舎/籠舎】
牢屋。また、牢屋に入れること。「盗人に極まり—させ」〈浮・御前義経記・三〉
ろう‐じょう【籠城】
[名](スル) 1 城などの中にたてこもって敵を防ぐこと。「—作戦」 2 家などにこもって外に出ないこと。「—して受験勉強に励む」
ろうだいこ【籠太鼓/弄太鼓】
謡曲。四番目物。脱獄した夫の身代わりに牢に入れられた妻が、狂乱して牢に掛けてある鼓を打って舞うと、同情した領主が夫婦を許す。
ろう‐ちょう【籠鳥】
かごの中に飼われている鳥。かごのとり。
籠鳥(ろうちょう)雲(くも)を恋(こ)・う
《かごの中の鳥が大空の雲を恋い慕うの意から》拘束されているものが、自由な境遇をあこがれるたとえ。また、遠い故郷を恋しく思うたとえ。籠鳥雲を望む。
ろう‐ひつ【牢櫃/籠櫃】
《「ろうびつ」とも》牢屋。獄舎。「詮議(せんぎ)にあうて、—の縄かかるのといふ恥と」〈浄・冥途の飛脚〉
ろう‐らく【籠絡】
[名](スル)巧みに手なずけて、自分の思いどおりに操ること。「甘い言葉で—する」