かき【垣/牆/籬】
1 家や庭の区画を限るための囲いや仕切り。竹や木で作ることが多い。垣根。 2 間を隔てるもの。「心に—を巡らす」
牆(かき)に耳(みみ)あり
《「管子」君臣から》内密の話が他に漏れやすいことのたとえ。壁に耳あり。
かき‐まめ【籬豆】
フジマメ・インゲンマメ・クロマメ・エンドウなどの俗称。
ま‐がき【籬】
1 竹や柴などで目を粗く編んだ垣根。ませ。ませがき。 2 遊郭で、遊女屋の入り口の土間と店の上がり口との間の格子戸。 3 「籬節(まがきぶし)」の略。
まがき‐がい【籬貝】
スイショウガイ科の巻き貝。房総半島以南の潮間帯にすむ。貝殻は倒円錐形で、殻径約5センチ。殻表に黒褐色の縦斑がある。肉は食用、殻は貝細工の材料。
まがき‐ぶし【籬節】
江戸時代、明暦・万治(1655〜1661)のころの流行歌。大坂新町の遊女まがきが始めたという。
ま‐せ【籬/笆/間狭】
1 《「間狭(ませ)」の意か》「籬垣(ませがき)1」に同じ。 2 劇場の枡の仕切り。
ませ‐がき【籬垣】
1 竹・柴(しば)などを粗く編んでつくった低い垣。ませ。まがき。 2 柴などを両方から当てて杭(くい)の見えないように結った垣。
ませ‐ごし【籬越し】
1 籬垣(ませがき)を越えて事をすること。「—に麦はむ駒のはるばるに及ばぬ恋も我はするかな」〈古今六帖・二〉 2 籬垣を越えて品物を授受すること。一説に、麦菓子のこととも。「これ、—にさぶらふ、...
りうそうぞうか【籬雨荘雑歌】
筏井嘉一(いかだいかいち)の第2歌集。昭和40年(1965)刊行。日本歌人クラブ推薦歌集賞受賞。