おきて‐まい【掟米】
江戸時代の小作料の名称。領主が取る年貢諸役のほかに、地主取り分の余米も含めて納入する場合にいう。定め米。
お‐くま【御供米】
《「おくましね」の略》神に供える米。→奠稲(くましね)「扇の骨に紙を—のごとくはさみ」〈虎明狂・目近籠骨〉
おこし‐ごめ【粔籹米】
米に蜜(みつ)をまぜ合わせながら煎(い)った菓子。後世のおこしの原型。
おせん‐まい【汚染米】
かびが生えたり、基準以上の農薬が残留したりして汚染された、食用にならない米。→事故米
おそば‐まい【遅場米】
稲の収穫期の遅い地方でとれる米。⇔早場米。
おろし‐ごめ【下ろし米】
お下がりの米。「大饗(たいきゃう)の—とて、給仕したる恪勤(かくご)の者どもの食ひけるなり」〈宇治拾遺・一〉
かいあげ‐まい【買上米】
1 政府が民間から買い上げる米。 2 江戸時代、幕府・諸藩が米価調整や飢饉対策のために、米市場で買い上げた米。
かいちゃく‐まい【回着米】
陸上輸送により、産地から市場に運ばれてきた米。→入津米(にゅうしんまい)
かい‐まい【回米/廻米】
1 江戸時代、米の回送のこと。また、その米穀。諸国から年貢として取り立てられた米や商用の米を、大坂や江戸へ船などで送った。 2 生産地から米市場へ送られてきた米。→入津米(にゅうしんまい) →回着米
かい‐まい【買米】
江戸時代、米価引き上げなどの目的から幕府や諸藩が大名や市中の商人に米の買いつけを命じたこと。また、その米。幕府や藩自身が買い取る場合にもいった。