すい‐が・る【粋がる】
[動ラ五(四)]ことさら粋であるようにみせる。粋人ぶる。「流石(さすが)学士丈で—・る様な低い所は無い」〈堺利彦・当世品定〉
すい‐きょう【酔狂/粋狂】
[名・形動] 1 好奇心から人と異なる行動をとること。物好きなこと。また、そのさま。酔興。「真冬に水泳とは—なことだ」「だてや—で言うのではない」 2 (酔狂)酒に酔ってとりみだすこと。「酒に酔...
すい‐きょう【酔興/粋興】
[名・形動] 1 「酔狂1」に同じ。「人間は何の—でこんな腐ったものを飲むのかわからないが」〈漱石・吾輩は猫である〉 2 (酔興)酒に酔って楽しみ興じること。
すい‐ごかし【粋ごかし】
粋人扱いをしておだてあげ、こちらの思うようにすること。「—颯(そそ)り、人の気を取りけれど」〈浮・一代女・六〉
すい‐しょ【粋書】
粋な内容の本。遊里のことなどを書いた本。
すい‐じん【粋人】
1 風流を好む人。優雅な、趣味の豊かな人。 2 遊里や花柳界などの事情によく通じている人。転じて、経験を積んで世間や人情の裏表をよく知っている、さばけた人。通人。
すい‐ぜん【粋然】
[ト・タル][文][形動タリ]純粋なさま。まじりけのないさま。「—たる霊秀の気の萃(あつま)る処」〈雪嶺・真善美日本人〉
すい‐だて【粋立て】
粋人(すいじん)のように振る舞うこと。「揚屋の座敷も野郎宿も、呑んだやうに申して—をする族(やから)」〈浮・曲三味線・三〉
すい‐び【粋美】
まじりけがなく美しいこと。「その気象…益々—純熟に至れり」〈中村訳・西国立志編〉
すい‐ほう【粋方】
1 世態・人情、特に遊里のことに通じている人。粋人。「粋だの—だのといふ事を、大通といひはじめて」〈滑・客者評判記〉 2 男伊達(おとこだて)。侠客(きょうかく)。「おりゃ博多の又治というて、隠...