もみじ‐の‐にしき【紅葉の錦】
紅葉の美しさを錦に見立てていう語。「水のあやに—重ねつつ河瀬に波の立たぬ日ぞなき」〈拾遺・秋〉
もみじば‐ふう【紅葉葉楓】
フウ科の落葉高木。葉はモミジ(カエデ)に似て5〜7裂し、秋に紅葉する。公園樹や街路樹とする。北アメリカ、メキシコなどの原産。アメリカ楓(ふう)。
もみじ‐マーク【紅葉マーク】
《紅葉のように見えることから》「高齢運転者標識」の通称。平成9年(1997)導入。平成23年(2011)に「四つ葉マーク」にデザインが変更されたが、この標識も使うことができる。
もみじ‐み【紅葉見】
「紅葉狩(もみじが)り」に同じ。《季 秋》
もみじ‐むしろ【紅葉蓆/紅葉筵】
紅葉が散り敷いたさまをむしろに見立てていう語。「草枕—に代へたらば心を砕くものならましや」〈後撰・羇旅〉
もみじやま‐ぶんこ【紅葉山文庫】
江戸時代、徳川氏の文庫。初め、徳川家康が江戸城内富士見亭に設けて富士見亭文庫と称したが、3代将軍家光の時に城内西の丸の紅葉山に移して改称。蔵書の大部分は現在国立公文書館内閣文庫に所蔵。
もみ・ず【紅葉づ/黄葉づ】
[動ダ上二]《四段動詞「もみつ」の変化した語》秋になり草木の葉が紅や黄色に色づく。紅葉する。「雪降りて年の暮れぬる時にこそつひに—・ぢぬ松も見えけれ」〈古今・冬〉
もみた◦う【紅葉たふ/黄葉たふ】
[連語]《動詞「もみつ」の未然形+反復継続の助動詞「ふ」。上代語》紅葉している。「百舟の泊(は)つる対馬の浅茅山しぐれの雨に—◦ひにけり」〈万・三六九七〉
もめ【揉め】
1 もめること。いさかい。「まだ一(ひと)—ありそうだ」「一時の壓服(むりおしつけ)は、後来(のち)の—のもと」〈紅葉・二人女房〉 2 人におごること。また、その費用。「野崎参りの入用はおれが—...
もも‐たび【百度】
百回。ひゃくど。また、度数の多いこと。「—千度(ちたび)繰返し」〈紅葉・金色夜叉〉