あいきょう‐べに【愛嬌紅】
女性が、かわいらしさを増すために、目じりや耳たぶなどにつける紅。
あぶら‐べに【油紅】
梳(す)き油に紅をまぜたもの。芝居で、血に見せかけるのに用いる。
あま‐が‐べに【天が紅】
残照に赤く染まった雲。夕焼け雲。おまんがべに。「下紅葉空にうつすや—/朝慶」〈玉海集〉
あら‐ぞめ【荒染(め)/退紅】
1 紅花(べにばな)で染めた薄紅色。あらいぞめ。 2 薄紅に染めた短い布狩衣(ぬのかりぎぬ)。仕丁(じちょう)が着用した。
あん‐こう【暗紅】
黒みがかったあかい色。黒ずんだ紅色。「暗緑と—を混ぜ合わした様な若い芽が」〈漱石・それから〉
いってん‐こう【一点紅】
《王安石「咏柘榴詩」から》 1 青葉の中に咲いている一輪の紅い花。 2 ザクロの花。 3 多くの男性にまじる、ただ一人の女性。紅一点。
うし‐べに【丑紅】
寒中の丑の日に買う紅。口中の荒れを防ぐといわれる。寒紅。《季 冬》「—を皆濃くつけて話しけり/虚子」
うす‐くれない【薄紅】
薄い紅色。淡紅。
うす‐べに【薄紅】
1 薄い紅色。 2 唇・ほおなどに薄く引いた紅。
かいこう【海紅】
俳誌。大正4年(1915)、河東碧梧桐(かわひがしへきごとう)の主宰により、塩谷鵜平(えんやうへい)の「壬子(じんし)集」を合併する形で創刊。