かがく‐しもん【化学指紋】
⇒薬物指紋
かが‐もん【加賀紋】
色差しした美麗な紋。加賀国の人が多く用いたところからいう。定紋ではなく、上絵で、丸の中に月や花を図案ふうに極彩色に描いたもの。
かき‐もん【書(き)紋】
筆でかいた衣服の紋所。→染め抜き紋 →縫い紋
かくし‐もん【隠し紋】
正式の家紋ではない、しゃれた替え紋。一説に、衣服の裏につけ、表からかすかに見えるようにした紋ともいう。「三つ重ねたる小袖、皆黒羽二重に裾取りの紅裏(もみうら)、金の—」〈浮・五人女・三〉
かげ‐もん【陰紋】
紋章の一。輪郭だけを線で表したもので、染め抜きにしたり縫い取りにしたりした紋。略礼装に用いる。裏紋(うらもん)。→日向紋(ひなたもん)
かず‐もん【数紋】
ひいきの遊女や役者の紋を自分の紋と並べて衣服につけること。また、その紋。「上には卵色の縮緬に思ひ入れの—」〈浮・一代男・七〉
かた‐もん【固文/固紋】
織物の紋様を、糸を浮かさないで、かたく締めて織り出したもの。→浮き文
かな‐もん【仮名紋】
形を崩した紋所。
かのこ‐もん【鹿の子紋】
鹿の子絞りの模様。
かめぞう‐こもん【亀蔵小紋】
《江戸中期の歌舞伎俳優市村亀蔵(9代目市村羽左衛門)が着はじめたところから》渦巻きの模様のある小紋。