なっ‐しょ【納所】
1 古代・中世、年貢などを納入した場所およびそこに勤務した役人。また、年貢などを納めること。 2 禅寺で、施物の金品・米穀などの出納事務を執る所。また、その役の僧。 3 「納所坊主」の略。
のう‐しょ【納所】
⇒なっしょ(納所)
なっしょ‐ぼうず【納所坊主】
寺の会計・庶務を取り扱う下級の僧。
なっ‐ちん【納音】
《「なついん」の連声(れんじょう)》60通りの干支(えと)に五行を配し、それぞれに名称をつけ、人の生年に当てて運勢を判断するもの。
なっ‐とう【納豆】
1 よく蒸した大豆に納豆菌を加え、適温の中で発酵させた食品。粘って糸を引くので糸引き納豆ともいい、関東以北でよく用いる。《季 冬》「—の糸引張って遊びけり/一茶」 2 蒸した大豆に麹(こうじ)を...
なっとう‐えぼし【納豆烏帽子】
近世の折(おり)烏帽子の俗称。巾子形(こじがた)の前面にある「まねき」の部分が、三角形をしていて寺納豆の入れ物である曲げ物の形状に似ているところからの名。
なっとう‐きん【納豆菌】
納豆を製造するために用いる好気性の桿菌(かんきん)。たんぱく質を分解して特有の粘質性と匂いを生じる。
なっとう‐じる【納豆汁】
すりつぶした納豆を入れた味噌汁。具には豆腐のほか、こんにゃく・シイタケ・油揚げなども用いられる。なっとじる。《季 冬》
なっ‐とく【納得】
[名](スル)他人の考えや行動などを十分に理解して得心すること。「—のいかない話」「説明を聞いて—する」
なっとく‐ずく【納得尽く】
十分納得した結果であること。「—で解約する」