な‐や【納屋】
1 屋外に建てられた物を納めておく小屋。 2 漁業地で、若者を起居させる網元の小部屋。 3 室町時代、海産物を保管するため港町の海浜に設けた倉庫。 4 江戸時代、河岸(かし)に建てられていた商品倉庫。
なや‐しゅう【納屋衆】
室町時代、海岸に倉庫を持ち、それを貸し付けていた堺の豪商。その中から選ばれた者が市政を執った。
なや‐せいど【納屋制度】
⇒飯場制度(はんばせいど)
なや‐もの【納屋物】
江戸時代、各藩の蔵屋敷などを経て販売された蔵物に対して、民間の商人によって直接売買された米その他の商品。生産者から、荷積問屋・荷受問屋・仲買・小売を経て消費者に渡った。
なん【納】
⇒のう
なん‐ど【納戸】
1 衣服・調度品などを収納する部屋。中世以降、屋内の物置部屋をいい、寝室・産室にも用いた。おなんど。 2 「納戸方」の略。 3 「納戸色」の略。
なんど‐いろ【納戸色】
藍染めの一つで、緑色を帯びた青色。江戸城内の、納戸の垂れ幕やふろしきに用いられた。お納戸色。
なんど‐かた【納戸方】
江戸幕府の職名。将軍の衣服・調度を管理し、諸侯・旗本から献上されたり彼らに賜与されたりする金銀・諸物に関する事務を管掌。御納戸役。
なんど‐がまえ【納戸構え】
⇒帳台(ちょうだい)構え
なんど‐がみ【納戸神】
納戸にまつられる神。恵比須(えびす)や大黒(だいこく)などが多くまつられたが、隠れキリシタンは聖画像をまつった。