みちのくに‐がみ【陸奥国紙】
「みちのくがみ」に同じ。「—の畳紙(たたうがみ)のほそやかなるが」〈枕・三六〉
みなと‐がみ【湊紙】
《もと和泉(いずみ)国湊村で作られたところから》壁やふすまの腰張りなどに用いる粗製の鳥の子紙。
みの‐がみ【美濃紙】
美濃(岐阜県)産の和紙の総称。奈良時代から優良品として知られ、書院紙・森下紙・天具帖(てんぐじょう)ほか種類も多い。特に書院紙は有名で、美濃紙の異称ともなった。直紙(じきし)。みのし。みの。 [...
みみおり‐ひょうし【耳折り表紙】
製本で、薄表紙の場合、表紙のちりを大きくして小口に折り込むように仕立てたもの。
む‐こうたくし【無光沢紙】
⇒マット紙
むりょう‐し【無料紙】
⇒フリーペーパー
もくたん‐し【木炭紙】
木炭画を描くのに用いる粗目の用紙。
もぞう‐し【模造紙】
化学パルプで抄造(しょうぞう)した上質の紙。表面は滑らかで光沢があり、印刷・筆記用紙や包装紙とする。元来は、明治初年に印刷局特製のミツマタを用いた局紙を欧州で亜硫酸パルプを用いて模造したもの。
もっとものそうし【尤草紙】
仮名草子。2巻。斎藤徳元作。寛永9年(1632)刊。枕草子に模して、全80項目にわたる物尽くしを収める。
もとゆい‐がみ【元結紙】
髻(もとどり)を束ねるための紙。もといがみ。