あい‐がみ【藍紙】
1 ⇒青花紙(あおばながみ) 2 藍色に染めた紙。昔、写経・写本などに用いた。あおがみ。あいし。
あい‐がみ【間紙】
1 傷や汚れがつかないように、物と物との間に挟む紙。あいし。 2 ⇒あいし(間紙)1
あい‐し【間紙】
1 印刷しおわった紙の間に挟んで、インクの汚れを防ぐ紙。あいがみ。 2 ⇒あいがみ(間紙)1
あおばな‐がみ【青花紙】
ツユクサの花の青い絞り汁をしみこませた和紙。すぐ脱色できることから、友禅・描(か)き更紗(さらさ)・絞り染めなどの下絵描きに用いる。藍紙(あいがみ)。藍花紙。縹紙(はなだがみ)。
あおびょうし【青標紙】
江戸時代、武家の制規・法令集。2編。大野広城著。前編は天保11〜12年(1840〜41)刊。武家諸法度・御定書をはじめ、軍役・衣服など、武家に必要な規則を記したもの。
あお‐びょうし【青表紙】
1 青い色の表紙。特に、濃紺の染め紙を用いた表紙。 2 《表紙の色から》 ㋐儒学の経書(けいしょ)。 ㋑浄瑠璃のけいこ本。 ㋒青表紙本。 ㋓青本。
あか‐がみ【赤紙】
《紙の色が赤いところから》 1 展示中の商品の売約済みを示す札。 2 差し押さえの貼り紙の俗称。 3 もと、軍の召集令状の俗称。
あさくさ‐がみ【浅草紙】
古紙・ぼろきれなどを材料にして漉(す)き返した下等の紙。落とし紙や鼻紙などに用いる。元禄年間(1688〜1704)に浅草の山谷(さんや)辺りで多く製造されたところからいう。
あそび‐がみ【遊び紙】
《flyleaf》書物の巻頭・巻末の見返し紙と本文との間に入れる白紙。
あつ‐がみ【厚紙】
1 厚い紙。 ㋐厚くはり合わせた紙。帳簿などの表紙に用いる。板目紙(いためがみ)。 ㋑厚く漉(す)いた和紙。 ㋒ボール紙。 2 鳥の子紙の古名。厚葉(あつよう)。〈下学集〉