す‐ご【素子】
《万葉集巻頭の歌の「菜採須児(なつますこ)」を「なつむすご」と誤読したためにできた語》身分の低い者。「鳴きすてて鹿はつれなき山おろしに—が驚くひたの音かな」〈千五百番歌合・九〉
すさのお‐の‐みこと【素戔嗚尊/須佐之男命】
日本神話の神。伊奘諾尊(いざなぎのみこと)・伊奘冉尊(いざなみのみこと)の子。天照大神(あまてらすおおみかみ)の弟。多くの乱暴を行ったため、天照大神が怒って天の岩屋にこもり、高天原から追放された...
す‐しゃ【素紗】
《「すじゃ」とも》染めてない紗。白い紗の織物。
す‐じょう【素性/素姓/素生/種姓】
1 血筋。家柄。また、生まれ育った境遇。生まれ。育ち。「—を明かす」「氏(うじ)—」 2 来歴。身もと。 3 出所。由緒。いわれ。「—の確かな品」
す‐じょうるり【素浄瑠璃】
人形や俳優を伴わないで、浄瑠璃だけを語って聞かせること。また、その浄瑠璃。素語り。
す‐だて【素建て】
新築中の家で、屋根・壁・柱だけしか造作のできていないこと。また、その家。「未(まだ)壁も床板も着いて居ない—の儘だ」〈宙外・独行〉
す‐ちょうにん【素町人】
身分の低い町人。また、町人を卑しめていう語。「身分の相違とは士分と—との相違に候」〈露伴・風流魔〉
すっ【素っ】
[接頭]《「す(素)」に促音が添加されたもの》名詞・動詞・形容動詞に付いて、その意味を強める。「—ぱだか」「—飛ばす」「—とんきょう」 [補説]話し言葉で使われることが多い。
すっ‐ころ・ぶ【素っ転ぶ】
[動バ五(四)]勢いよく転ぶ。「ステージの上で—・ぶ」
すっ‐とば・す【素っ飛ばす】
[動サ五(四)] 1 勢いよく飛ばす。特に、乗り物を速く走らせる。「バイクを—・して病院へ向かう」 2 途中を勢いよく抜かす。大ざっぱに端折(はしょ)る。「予定を—・す」「手順を—・す」