いとのせいいき【絃の聖域】
栗本薫の長編推理小説。昭和55年(1980)刊。翌昭和56年(1981)、第2回吉川英治文学新人賞を受賞。探偵の伊集院大介を主人公とする推理小説シリーズ第1作。
けんじょう【絃上/玄象】
《「げんじょう」とも》謡曲。五番目物。唐へ渡ろうとした琵琶の名人藤原師長(ふじわらのもろなが)の前に、村上天皇と梨壺女御(なしつぼのにょうご)の霊が現れて名演奏を聞かせ、名器獅子丸(ししまる)を...
げん【弦】
1 弓づる。 2 (「絃」とも書く)楽器に張り、はじいたりこすったりして音を出す糸。また、それを張った楽器。琴・三味線・バイオリンなどの弦楽器。 3 弓を張った形の月。半円形の月。弓張り月。弦月...
げん【絃】
「弦(げん)2」に同じ。
げん【絃】
[人名用漢字] [音]ゲン(呉) [訓]いと 楽器に張る糸。糸を張った楽器。「管絃・三絃・断絃」 [補説]「弦」と通用する。 [名のり]お・つる
げん‐か【弦歌/絃歌】
三味線を弾き鳴らし、歌をうたうこと。遊興のようすをいう。「—の巷(ちまた)」
げん‐かん【弦管/絃管】
《古くは「けんかん」とも》「管弦(かんげん)」に同じ。
げん‐がく【弦楽/絃楽】
弦楽器による音楽。「—四重奏」
げん‐がっき【弦楽器/絃楽器】
張られた弦の震動によって音を出す楽器の総称。震動を増幅するための共鳴胴をもち、奏法により、撥弦楽器・擦弦楽器・打弦楽器の3種に分類する。
げん‐しょう【弦誦/絃誦】
琴を弾き詩を吟じること。琴を弾き書物を読むこと。転じて、学芸や教養を積むこと。「—洋々の地」〈鴎外・大塩平八郎〉