え‐いり【絵入り】
書籍・新聞・雑誌などに挿絵の入っていること。また、そのもの。
えいり‐きょうげんぼん【絵入り狂言本】
歌舞伎狂言の筋を挿絵入りで書いた版本。元禄期(1688〜1704)に刊行、流行した。狂言本。狂言絵本。
えいり‐さいじぼん【絵入り細字本】
細字で書かれた挿絵入りの版本。江戸初期に刊行された絵入り浄瑠璃本などの形式。虱本(しらみぼん)。
えいり‐しんぶん【絵入り新聞】
明治時代、大衆向けに挿絵入りで通俗的な記事を中心にした新聞。
えいり‐じょうるりぼん【絵入り浄瑠璃本】
挿絵入りの古浄瑠璃正本。寛永期(1624〜1644)に刊行、元禄期に丸本(まるほん)の流行により消滅。丹緑本(たんろくぼん)・虱本・金平本(きんぴらぼん)・六段本などの種類がある。
えいり‐ねほん【絵入り根本】
挿絵入りの歌舞伎脚本。安永(1772〜1781)ごろから文化・文政・天保年間(1804〜1844)を最盛期として、主に京坂で刊行。根本。
えいり‐ぼん【絵入り本】
本文の内容にそった挿絵の入っている本。特に、近世の絵入り根本(ねほん)・絵入り狂言本などをいう。絵本とは異なる。
えいり‐よみほん【絵入り読本】
江戸時代の小説の一。挿絵の多い後期読本・人情本などをいう。