せい‐けん【生繭】
蚕がつくったままで、煮たり乾燥したりしていない繭。なままゆ。
たね‐まゆ【種繭】
蚕を殺さず、採卵用とする繭。
たま‐まゆ【玉繭】
1 繭の美称。 2 2匹またはそれ以上の蚕が一緒になって作った繭。玉糸・紡ぎ糸・真綿の原料として使用。同功繭(どうこうけん)。《季 夏》
でがら‐まゆ【出殻繭】
蚕が蛾(が)になって出たあとの繭。穴があるため長い生糸はとれないので、真綿(まわた)・紬糸(つむぎいと)などの原料とする。穴明き繭。
なま‐まゆ【生繭】
煮沸・乾燥する前の、中のさなぎが生きたままの繭。きまゆ。
にいぐわ‐まゆ【新桑繭】
新しい桑の葉で育った繭。今年の蚕の繭。にいぐわまよ。「今年おひの—の唐衣(からころも)千代をかけてぞ祝ひそめける」〈貫之集〉
にいぐわ‐まよ【新桑繭】
「にいぐわまゆ」に同じ。「筑波嶺(つくはね)の—の衣あれど君が御衣(みけし)しあやに着欲しも」〈万・三三五〇〉
はつ‐まゆ【初繭】
その年に初めてとれた繭。
ひき‐まゆ【匹繭/独繭】
1匹の蚕が作った繭。和歌では多く「こもる」「いと」などの縁語として用いられる。「—のかく蓋ごもりせまほしみ桑こき垂れて泣くを見せばや」〈後撰・恋四〉
ふたつ‐まゆ【二つ繭】
「二籠(ふたご)もり2」に同じ。