くり‐か・える【繰(り)替える】
[動ア下一][文]くりか・ふ[ハ下二] 1 他のものと入れ替える。「予定を次の日に—・える」 2 他に転用する。流用する。「政府が国庫金を—・えて鉄道材料を買入れて呉れた」〈魯庵・社会百面相〉
くり‐か・く【繰り懸く】
[動カ下二] 1 たぐってひっかける。「われに千筋の糸を—・けしを」〈謡・土蜘蛛〉 2 繰り返して仕掛ける。「木芙蓉の花に呪文を—・くれば」〈浄・国性爺後日〉
くり‐かた【刳り形/繰(り)形】
1 用材にくってあけた穴。衝重(ついがさね)・三宝(さんぼう)などの下にあけた穴。山形・丸形・州浜(すはま)形などがある。 2 建物・家具・器物などの装飾で、部材をくって曲面にした部分。
くり‐こし【繰(り)越(し)】
1 繰り越すこと。 2 簿記で、計算結果を次ページに書き送ること。 3 会計勘定を次期の会計に組み入れること。 4 「繰越金」の略。 5 女物和服の襟肩あきを、肩山より後ろにあけること。また、こ...
くりこし‐きん【繰越金】
決算の結果、繰り越しとなった利益または欠損金。くりこし。
くりこし‐けいさんしょ【繰越計算書】
各省庁の長が翌年度に未消化の経費を繰り越す必要のあるとき、財務大臣の承認を求めるために提出する計算書。
くりこし‐わりびき【繰(り)越(し)割引】
自動車保険にある割引の一。保険料が走行距離に応じるタイプの保険で、年間の走行距離が契約時の申告を下回った場合、保険料の差額分が翌年に割り引かれる。
くり‐こ・す【繰(り)越す】
[動サ五(四)] 1 その期間に済まなかった物事を次へ送る。 2 会計上、繰り越しをする。「残額を来月分へ—・す」
くり‐ことば【繰(り)言葉】
言いにくい文句を、早口に誤りなく繰り返して言って、その度数の多いほうを勝ちとする遊戯。
くりこみ‐りろん【繰(り)込み理論】
量子電磁力学で、理論上無限大に発散する電子の質量と電荷を、有限の実測値に置き換えて理論式に繰り込もうという理論。昭和22年(1947)朝永振一郎が提唱。