ののしり【罵り】
1 ののしること。口汚く悪口を言うこと。「相手の—にかっとなる」 2 騒ぎたてること。「いかなる—出で来むとすらむ」〈落窪・一〉
ののし・る【罵る】
[動ラ五(四)] 1 ひどい言葉で悪口を言う。声高に非難する。罵倒(ばとう)する。「口汚く—・る」 2 わめき立てる。大声で言い騒ぐ。「長い廊下に人が押し合って、がやがやと—・る」〈鴎外・心中〉...
のり‐あ・う【罵り合ふ】
[動ハ四]互いに悪口を言う。ののしりあう。「下(しも)ざまの人は—・ひ、いさかひて」〈徒然・一七五〉
の・る【罵る】
[動ラ四]悪口を言う。ののしる。「大長谷王、其の兄を—・りて言ひけらく」〈記・下〉
ば【罵】
[常用漢字] [音]バ(漢) [訓]ののしる 大声で相手を非難する。ののしる。「罵言・罵倒・罵詈(ばり)/悪罵・嘲罵(ちょうば)・痛罵・怒罵・漫罵・面罵・冷罵」
ば‐げん【罵言】
ののしる言葉。手ひどい悪口。「—を吐く」
ば‐さつ【罵殺】
[名](スル)「罵倒(ばとう)」に同じ。「乱臣賊子を—しにかかった」〈芥川・或日の大石内蔵助〉
ば‐せい【罵声】
口ぎたなくののしる声。「—を浴びせる」
ば‐とう【罵倒】
[名](スル)激しい言葉でののしること。「人前で—される」
ば‐り【罵詈】
[名](スル)口汚くののしること。また、その言葉。ののしり。「口を極めて人を—する」