けい‐こく【傾国】
《「漢書」外戚伝の「北方に佳人有り。…一顧すれば人の城を傾け、再顧すれば人の国を傾く」から》 1 君主が心を奪われて国を危うくするほどの美人。絶世の美女。傾城(けいせい)。 2 遊女。「白地の娘...
けぶり【煙/烟】
《「けむり」の古形》 1 「けむり1」に同じ。「汽車はしきりに—を吐きつつある」〈漱石・虞美人草〉 2 「けむり2」に同じ。「霜いと白うおける朝、遣水より—の立つこそをかしけれ」〈徒然・一九〉 ...
げん‐さい【幻妻/衒妻】
1 広く女をいう語。特に、美人をいうこともあり、また、女をののしってもいう。「酒も—も向う持ちで、腹の痛まん散財や」〈上司・太政官〉 2 自分や他人の妻を卑しめたり、親しみを込めたりしていう語。...
げん‐そん【厳存】
[名](スル)厳然として存在すること。確実に存在すること。「天地の前に自分が—して居ると云う観念は」〈漱石・虞美人草〉
こう‐が【高雅】
[名・形動]気高く優雅なこと。上品でみやびやかなこと。また、そのさま。「—な人格」「顔立ちの非常に—な美人を」〈葉山・海に生くる人々〉 [派生]こうがさ[名]
こう‐くん【紅裙】
1 紅色の着物の裾。「—翻(ひるがえ)るその街路は」〈荷風・ふらんす物語〉 2 美人。また、芸妓。「—傍ラニ侍シテ酒ヲ勧ム」〈和英語林集成〉
こう‐し【皓歯】
白くきれいな歯。多く「明眸(めいぼう)皓歯」の形で、美人の形容に用いる。
こう‐しょう【巧笑】
あいきょうのある笑い。また、あいそ笑い。作り笑顔。「倩(せん)たる—にわが命を託するものは必ず人を殺す」〈漱石・虞美人草〉
こう‐しょく【好色】
[名・形動] 1 色事の好きなこと。また、そのさま。色好み。「—な顔つき」 2 美しい容色。また、美人。「李夫人は—の、花のよそほひ衰へて」〈謡・花筐〉 3 色好みの女。また、遊女。「虎と云へる...
こう‐しん【紅唇】
赤いくちびる。べにをつけたくちびる。また、美人のくちびる。朱唇。