わごせつのりゃくず【和語説略図】
江戸後期の文法図表。1枚。東条義門著。天保4年(1833)刊、同13年増補。「友鏡」を整理したもので、文語の活用形式を示し、各活用形の用法・接続関係を一覧できるようにまとめた図表。
わ‐さん【和讃】
仏教の教義や仏・菩薩(ぼさつ)あるいは高僧の徳などを、梵讃・漢讃にならって、和語でたたえるもの。七五調の4句またはそれ以上を一節とし、曲調をつけて詠じる歌。平安中期から流行した。
わ‐ざん【和讒】
1 一方で親しみ、他方で悪く言うこと。讒言。中傷。悪口。「人の—を構へて申し候ひつらん」〈義経記・六〉 2 讒言・中傷のための不和状態をとりもってなごめること。仲介。「予—して云はく」〈明月記・...
ワシントン‐コンセンサス【Washington Consensus】
米国政府・IMF・世界銀行などワシントンに本拠を置く機関の間で1990年前後に成立した、開発途上国に対する政策に関する合意。財政規律の回復、税制改革、価格・貿易・金利の自由化、規制緩和・民営化の...
わじが【和爾雅】
江戸前期の辞書。8巻。貝原好古著。元禄7年(1694)刊。中国の「爾雅」に倣って日本で用いられる漢語を意義によって24門に分類し、音訓を示し、漢文で注解を施したもの。
わせだぶんがく【早稲田文学】
文芸雑誌。明治24年(1891)早稲田大学の前身東京専門学校文学科の機関誌として創刊。坪内逍遥が主宰し、森鴎外との間に没理想論争を展開。明治31年(1898)休刊。第二次は明治39年に(1906...
わそうびょうえ【和荘兵衛】
談義本。4巻。遊谷子作。安永3年(1774)刊。長崎の商人四海屋荘兵衛が漂流し、不老不死国をはじめ、女護(にょご)が島や大人国・小人国などを遍歴して日本へ帰るまでを描く。同8年、沢井某作「和荘兵...
わたくし‐いくさ【私戦/私軍】
個人的な恨みから起きた戦い。私闘。「—益なしとて帰り候はん事こそ」〈義経記・五〉
わたくしのソーニャ【私のソーニャ】
八木義徳の連作短編小説の第2作。および同作を表題作とする小説集。昭和23年(1948)発表。作品集は昭和24年(1949)刊行。
わたしだけのへや【私だけの部屋】
《原題A Room of One's Own》ウルフの著書。ケンブリッジ大学の女子寮で行われた講義にもとづく評論集。1929年刊。女性と文学、女性の自立の問題などを語る。別邦題「自分だけの部屋」。