そでなし‐ばおり【袖無し羽織】
袖のない羽織。ちゃんちゃんこ。
ちゃ‐ばおり【茶羽織】
婦人用の丈の短い羽織。襠(まち)がつかず、共布のひもをつける。半反で作れるので半反羽織ともいう。もと、茶人が用いた。
つつそで‐ばおり【筒袖羽織】
筒袖の羽織。江戸時代までは武士が着用したが、明治以降は子供の衣服となった。
どうちゅう‐ばおり【道中羽織】
江戸時代、武士が旅をするときに着用した羽織。
なが‐ばおり【長羽織】
1 丈が膝下くらいまでの羽織。本羽織。 2 天明(1781〜1789)ごろに通人が着用した小袖丈に近い長い羽織。
なつ‐ばおり【夏羽織】
夏に着る単(ひとえ)の羽織。絽(ろ)・紗(しゃ)・麻などの薄物で作る。《季 夏》「側に置きて着ぬことはりや—/太祇」
ににん‐ばおり【二人羽織】
袖に手を通さずに羽織を着た人の後ろから、もう一人が羽織の中に入って袖に手を通し、前の人に物を食べさせたりする芸。見当違いの動きを楽しむ。寄席や宴会の余興などで演じられる。
の‐ばおり【野羽織】
⇒打裂羽織(ぶっさきばおり)
は‐おり【羽織】
1 和装で、長着の上に着る丈の短い衣服。襟を外側に折り、胸元で羽織ひもを結ぶ。 2 「羽織芸者」の略。「それは…辰巳の—から寄こされた使いの者であった」〈谷崎・刺青〉
ひっさき‐ばおり【引裂羽織】
⇒打裂羽織(ぶっさきばおり)