おいらく‐の‐こい【老いらくの恋】
年老いてからの恋愛。昭和23年(1948)、68歳の歌人川田順が弟子と恋愛、家出し、「墓場に近き老いらくの、恋は怖るる何ものもなし」と詠んだことから生まれた語。
お・いる【老いる】
[動ア上一][文]お・ゆ[ヤ上二] 1 年をとる。老齢になる。「—・いてますます意気軒昂(けんこう)」 2 年をとって心身の働きが衰える。「以前にくらべると、さすがの彼も—・いた感が深い」 3 ...
おいれ【老入れ】
《「おいいれ」の音変化》老後。また、老後の境遇。「六郎兵衛さんもいい—だ」〈滑・浮世風呂・前〉
老(お)いを養(やしな)・う
年老いたからだをいたわって、静養に努める。「故郷に戻って—・う」
お‐じ【老翁】
《「小父(おじ)」と同語源》年老いた男。おきな。「あしひきの山田守(も)る—置く蚊火の下焦がれのみ我(あ)が恋ひ居(を)らく」〈万・二六四九〉
お・ゆ【老ゆ】
[動ヤ上二]「おいる」の文語形。
おゆ‐らく【老ゆらく】
〔ク法〕《動詞「おゆ」のク語法》老いること。おいらく。「天(あめ)なるや月日のごとく我(あ)が思へる君が日に異(け)に—惜しも」〈万・三二四六〉
し‐にせ【老舗】
《動詞「しに(仕似)す」の連用形から》 1 代々続いて同じ商売をしている格式・信用のある店。 2 先祖代々の家業を守り継ぐこと。「かみは正直、商売は所柄なり、—なり」〈浄・天の網島〉
ひね【陳/老成】
1 古くなること。また、そのもの。「—になった麺麭菓子」〈三重吉・小鳥の巣〉 2 前年以前に収穫した穀物や野菜。「—米」 3 老成していること。ませていること。また、その人。
ふ・く【老く】
[動カ下二]「ふ(老)ける」の文語形。