マヨラナ‐りゅうし【マヨラナ粒子】
電荷をもたない中性のスピン1/2の粒子のうち、反粒子が自身と同じもの。1937年にイタリアのE=マヨラナが考案したが、実験的にはまだその存在が確認されていない。現在、岐阜県の神岡鉱山跡にある実験...
マルコフ‐かてい【マルコフ過程】
次に起こる事象の確率が、現在の状態のみによって決まり、過去の振る舞いに一切依存しない確率過程。ランダムウオークなどの物理現象の時間発展に見られる。ロシアの数学者A=マルコフが考案。
マルテンス‐かたさ【マルテンス硬さ】
工業材料をはじめとする物質の硬さ(硬度)の示し方の一。引っ掻き硬さの一種で、対面角90度のピラミッド形状のダイヤモンドを用い、試料表面に0.01ミリメートルの引っ掻き幅ができる時の荷重で表す。ド...
マンサード‐やね【マンサード屋根】
《mansard roof》腰折れ屋根。17世紀のフランスの建築家マンサール(François Mansart)の考案とされたことによる名。
マンセル‐ひょうしょくけい【マンセル表色系】
米国の画家マンセル(A.H.Munsell[1858〜1918])が考案した色の表示法。色相・明度・彩度に従い、赤・黄・緑・青・紫色およびその中間色の計10色を基準にして組み立てたもの。
マーシャル‐の‐ケー【マーシャルのk】
《Marshallian k》国内総生産(GDP)に占める通貨供給量(マネーサプライ)の割合を示す指標。英国の経済学者アルフレッド=マーシャルが考案。
みうら‐おり【三浦折り】
《多く「ミウラ折り」と書く》宇宙工学者の三浦公亮(こうりょう)が考案した平面の折りたたみ方。折り目は平行四辺形が連続した形になり、一方向に引くだけで開閉ができる。携帯用の地図や人工衛星の太陽電池...
みず‐からくり【水絡繰り/水機関】
水の落差を応用して人形を動かしたり、細い管から水を噴き出させたりする仕掛け。また、それを用いた見世物。江戸時代、大坂で考案された。《季 夏》「さびしさや—の水の音/白水郎」
ミラーサイクル‐エンジン【Miller cycle engine】
吸気行程を短縮し、爆発時の膨張比を実質的に高めた四サイクル機関。米国の技術者ラルフ=ミラーが考案。
むきょうかい‐かせつ【無境界仮説】
宇宙の状態を表す波動関数について、その境界条件自体が存在しないことが宇宙の始まりに必要であるとする仮説。1983年にJ=ハートルとS=ホーキングが考案。宇宙誕生時に虚時間という、いわば時間の前後...