きき‐ちゃ【聞(き)茶/利(き)茶】
1 「嗅(か)ぎ茶」に同じ。《季 春》「絵襖(ゑぶすま)の古き牡丹に—かな/虚子」 2 「闘茶(とうちゃ)」に同じ。
きき‐つ・く【聞き付く】
[動カ四]心ひかれて聞く。聞き入る。「いと懐しげなるに—・きて」〈源・薄雲〉 [動カ下二]「ききつける」の文語形。
きき‐つ・ぐ【聞(き)継ぐ】
[動ガ五(四)] 1 人から人へと次々に伝え聞く。「昔から語りつぎ—・がれてきた話」 2 続けて聞く。「霍公鳥(ほととぎす)鳴き渡りぬと告ぐれども我—・がず花は過ぎつつ」〈万・四一九四〉
きき‐つ・ける【聞(き)付ける】
[動カ下一][文]ききつ・く[カ下二] 1 音や声に気づく。「怪しい物音を—・けて外に出る」 2 偶然聞いて知る。人づてに聞いて知る。「うわさを—・ける」 3 聞き慣れる。「彼の大声は—・けている」
きき‐つたえ【聞(き)伝え】
《「ききづたえ」とも》人づてに聞くこと。また、その話。伝聞。
きき‐つた・える【聞(き)伝える】
[動ア下一][文]ききつた・ふ[ハ下二]人づてに聞く。伝え聞く。「評判を—・えて入場者がふえる」
きき‐づて【聞き伝】
《「ききつて」とも》「聞きつたえ」に同じ。「ただに—にきくことをも記(しる)せれば」〈著聞集・二〇〉
きき‐づら・い【聞き辛い】
[形][文]ききづら・し[ク] 1 音声がよく聞き取れない。聞き取りにくい。聞きにくい。「雑音が入って—・い放送」 2 質問するのがためらわれる。聞きにくい。「人前では—・い」 3 聞くにたえな...
きき‐て【聞(き)手/聴(き)手】
1 人の話や音楽などを聞く側の人。「—に回る」 2 話を聞くのがうまい人。聞きじょうず。
きき‐とお・す【聞(き)通す】
[動サ五(四)]最初から最後まで聞く。「数日がかりの講談を—・す」