はだ‐み【肌身/膚身】
はだ。からだ。「海水帽と海水服とを—に着けて」〈谷崎・痴人の愛〉
肌身(はだみ)離(はな)さず
常に身につけて離さずに。「お守りを—持ち歩く」
肌身(はだみ)を汚(けが)・す
「肌を汚(けが)す」に同じ。「沙金が—・すことは、同時に沙金が心を汚す事だ」〈芥川・偸盗〉
はだ‐やき【肌焼(き)/膚焼(き)】
鋼の表面を硬化させるために、炭素をしみこませ表皮部の炭素濃度を上げてから行う焼き入れ。
肌(はだ)を合(あ)わ・せる
1 男女が肉体関係を結ぶ。 2 しめしあわせる。ぐるになる。「時に親方と—・せ、手形の日付をとっと跡の月にして」〈浄・反魂香〉
肌(はだ)を入(い)・れる
肌脱ぎしていた着物をもとのように着る。
肌(はだ)を重(かさ)・ねる
「体を重ねる」に同じ。
肌(はだ)を汚(けが)・す
女が貞操を破る。また、男が女の貞操を汚す。
肌(はだ)を脱(ぬ)・ぐ
1 上半身を脱いで、肌を現す。 2 本気になって力を貸す。一肌脱ぐ。「一つ—・いで世話をして遣ろうと思って」〈花袋・重右衛門の最後〉
肌(はだ)を許(ゆる)・す
1 女が男に身をまかせる。「気安く—・す」 2 信用する。気を許す。「さうとは知らいで今まで—・して」〈伎・幼稚子敵討〉