背水(はいすい)の陣(じん)
《「史記」淮陰侯伝の、漢の名将韓信が趙(ちょう)の軍と戦ったときに、わざと川を背にして陣をとり、味方に退却できないという決死の覚悟をさせ、敵を破ったという故事から》一歩もひけないような絶体絶命の...
はい‐そう【背走】
[名](スル)野球などで、前を向いたままで後ろへ走ること。「—して大飛球を捕る」
はい‐そく【背側】
医学で、からだの背中側。後方。大脳の場合は、脳の上方をいう。→腹側
はい‐ち【背馳】
[名](スル)《背を向けて走り去る意から》行き違うこと。反対になること。背き離れること。「基本方針に—する」
はいち‐せい【背地性】
植物の地上茎で、重力と逆の方向に屈曲する性質。負の屈地性。⇔向地性。
はい‐とく【背徳/悖徳】
道徳にそむくこと。「—行為」「—者」
はいとくしゃ【背徳者】
《原題、(フランス)L'Immoraliste》ジードの長編小説。1902年刊。考古学者ミシェルが、アフリカで死の淵からよみがえり、既成の道徳・秩序を超えた生の享楽に目覚めるが、そのことがやがて...
はいとくのメス【背徳のメス】
黒岩重吾の小説。産婦人科医を主人公とする医療ミステリー。昭和35年(1960)刊行。同年、第44回直木賞受賞。昭和36年(1961)映画化。
はい‐にん【背任】
[名](スル)任務にそむくこと。特に、公務員や会社員などが、自分の利益のために、地位・役職を利用して、役所や会社に損害を与えること。「—行為」
はいにん‐ざい【背任罪】
他人のために事務をする者が、自己もしくは第三者の利益や被害者の損害を目的として、任務にそむいて損害を与える罪。刑法第247条が禁じ、5年以下の懲役または50万円以下の罰金に処せられる。→特別背任罪