ほうし‐たい【胞子体】
世代交代を行う植物で、胞子をつくる無性世代の個体。造胞体。→配偶体
ほうし‐ちゅう【胞子虫】
胞子虫綱の原生動物の総称。寄生性で、栄養は体表を通して宿主から摂取。分裂による無性生殖のほか、有性生殖も行って新宿主への感染型の胞子を形成する。マラリア病原虫・グレガリナ・ピロプラズマなど。
ほうし‐のう【胞子嚢】
胞子を内部に生じる袋状の生殖器官。成熟すると破れて胞子を散布する。シダ植物の葉の裏面やコケ植物の蒴(さく)にみられる。
ほうしのう‐ぐん【胞子嚢群】
シダ植物で、胞子嚢が数個以上集まったもの。胞子葉の裏面や縁に生じる。嚢堆(のうたい)。ソーラス。
ほうし‐よう【胞子葉】
組織の一部から胞子をつくる葉。シダ植物にみられるものをいうが、広くは種子植物の心皮・雄しべなども含まれる。実葉。芽胞葉。→栄養葉
ほうじょう‐きたい【胞状奇胎】
胎盤の一部となる絨毛膜(じゅうもうまく)の組織が、異常増殖して多数のブドウ状の嚢胞(のうほう)になり、胎児は死亡し流産となる妊娠異常。のちに絨毛癌(がん)を続発することがある。葡萄(ぶどう)状鬼...
ほうのう‐たい【胞嚢体】
⇒オーシスト
ほう‐はい【胞胚】
動物の発生過程で、卵割が終わってから原腸形成が開始されるまでの時期の胚。割球に囲まれて内部に腔所ができるが、卵黄の多いものでは腔所が狭まり、できないものもある。続いて嚢胚(のうはい)となる。
ほう‐まく【包膜/胞膜】
シダ植物で、胞子嚢群(ほうしのうぐん)を覆って保護する薄い膜質の構造。