え‐な【胞衣】
胎児を包んでいた膜や胎盤など。後産(あとざん)として体外に排出される。ほうい。ほうえ。
えな‐おけ【胞衣桶】
昔、胞衣を納めて土中に埋めるのに用いた薄板の桶。外側に鶴・亀・松・竹などのめでたい絵を描いた。押し桶。
えな‐おさめ【胞衣納め】
産後5日または7日目に、胞衣を桶(おけ)や壺(つぼ)に納め、吉日を待って恵方(えほう)に埋めること。また、その儀式。
えな‐がたな【胞衣刀】
昔、出産のとき、胞衣を切るのに使った竹の小刀。刃物を使うのを避けようとするもの。
えな‐ぎ【胞衣着】
生まれた子の宮参りに、産着の上から着せる衣類。白羽二重または晒(さらし)で作り、紅絹(もみ)の襟を掛ける。
ほう【胞】
[常用漢字] [音]ホウ(ハウ)(漢) 1 胎児を包む膜。「胞衣(ほうい)」 2 母の胎内。「同胞(どうほう)」 3 膜に包まれた、生物体の組織。「胞子/液胞・気胞・細胞」 [難読]胞衣(えな)...
ほう‐い【胞衣】
「えな(胞衣)」に同じ。
ほう‐え【胞衣】
「えな(胞衣)」に同じ。
ほう‐し【胞子】
シダ植物・コケ植物・藻類・菌類などに形成され、単独で新個体となりうる細胞。ふつう単細胞で、有性生殖後にできるものや、無性器官内にできるもの、栄養体の一部が分裂してできるものなどがある。→芽胞
ほうし‐しょくぶつ【胞子植物】
⇒隠花植物