どう‐なか【胴中】
1 からだの胴の中ほどの部分。「覚えずお浪は俊三の—に打ち伏して」〈木下尚江・良人の自白〉 2 物体の中ほどの部分。「飯櫃(おはち)を担出して…—を撫でて見たり」〈紅葉・二人女房〉
どう‐なが【胴長】
[名・形動] 1 からだの他の部分に比べて、胴が長いこと。また、そのさま。「—な(の)人」 2 胸当て・ズボン・靴が続きになったゴム製の衣服。釣り人などが着用。
どう‐なり【胴鳴り】
山や海が鳴動すること。また、その音。雪が降る前触れといわれる。「—を聞いて、雪が遠くないことを知る」〈康成・雪国〉
どう‐にんぎょう【胴人形】
歌舞伎の小道具の一。役者の代用にする等身大の人形。竹で胴体を作り、手足をつけて、衣装を着せたもの。投げ人形。
どう‐ぬき【胴抜き】
和服の下着などで、襟・袖口・振り・裾などに上等の生地をつけ、胴の部分を別布にする仕立て方。また、その衣服。額仕立(がくじた)て。
どう‐ぬき【胴貫】
建物の腰の部分に位置する貫(ぬき)。
どう‐の‐ま【胴の間】
和船の中央、胴にあたる部分。
どう‐はぎ【胴接ぎ】
和服で、袷(あわせ)の裏身頃を胴の部分で接ぐこと。また、接いだ部分。長着は胴裏と裾回し、羽織は裏地と表の折り返しとを接ぐ。
どう‐ばり【胴張り】
1 角形の器で、側面がふくらんでいるもの。 2 印刷機の加圧を調整するために、加圧円筒の裏面に布・紙・ゴムなどを巻くこと。
どう‐ぶ【胴部】
胴の部分。胴体。