のう‐き【能記】
《(フランス)signifiant》ソシュールの用語。言語記号の音声面。所記(しょき)とともに言語記号を構成する要素。シニフィアン。
のう‐きょうげん【能狂言】
1 能と狂言。 2 狂言のこと。歌舞伎狂言・俄(にわか)狂言などと区別するため、江戸時代になって使われだした語。
のう‐け【能化】
《「のうげ」とも》仏語。 1 師として教え導く者。衆生を教化する仏・菩薩(ぼさつ)をいう。⇔所化(しょけ)。 2 一宗派の長老・学頭などのこと。
のう‐げい【能芸】
1 田楽・猿楽・狂言などの芸能。 2 才能と技芸。芸能。また、身につけた芸。「和漢の才に皆ひでて、その外の—とりどりに人に勝れたり」〈愚管抄・四〉
のう‐さい【能才】
物事をなしとげるのに十分な才能。また、その才能をもつ人。
のうさくしょ【能作書】
能楽書。世阿弥著。応永30年(1423)成立。種(素材)・作(構成)・書(作詞・作曲)の三道に分けて、能の作り方を詳説したもの。別名「三道(さんどう)」。
のう‐ざる【能猿】
能のある猿。芸をする猿。「中々の—でござる」〈虎明狂・靫猿〉
のう‐し【能士】
才能のある人。能力のある人。
のう‐しゃ【能者】
1 《「のうじゃ」とも》才能のすぐれた人。物事に堪能な人。 2 能役者。「まことに得たらん—ならば」〈花伝・一〉
のう‐しゅう【能州】
能登(のと)の異称。