すべ・す【滑す】
[動サ四]すべらせる。特に、着物をすべらせて脱ぐ。「衣—・して単衣(ひとへ)ばかり着て」〈たまきはる〉
たん【袒】
[音]タン(漢) はだぬぎになる。ひとはだ脱ぐ。加勢する。「左袒・偏袒」
だつ‐い【脱衣】
[名](スル)衣服を脱ぐこと。だつえ。「—場」⇔着衣。
つくば・う【蹲う】
[動ワ五(ハ四)]《「突(つ)き這(は)う」の意》 1 うずくまる。しゃがむ。「—・って草をむしる」 2 平伏する。ひれふす。「裃をも脱ぐべし。…—・うて待つべし」〈虎明狂・庖丁聟〉
とり‐まわし【取(り)回し】
1 身のこなし。立ち居振舞い。「背恰好から—、声は全然(まるで)違うがね」〈紅葉・多情多恨〉 2 とりなし。処置。「何んな人間に対しても—の上手なお前は」〈近松秋江・疑惑〉 3 力士のまわし。「...
ぬぎ‐か・ける【脱(ぎ)掛ける】
[動カ下一][文]ぬぎか・く[カ下二] 1 衣服を脱ぎはじめる。途中まで脱ぐ。「—・けたコートをまた着直す」 2 衣服を脱いで物や肩に掛ける。「我が身は竹の林にあらねどもさたが衣を—・くるかな」...
ぬぎ‐すべ・す【脱ぎ滑す】
[動サ四]着物を滑らせるようにして脱ぐ。「女も—・させ給ひてしかば、細やかなる姿つきいとをかしげなり」〈源・浮舟〉
はき‐す・てる【履(き)捨てる】
[動タ下一][文]はきす・つ[タ下二] 1 履き捨てにする。「わら草履を—・てる」 2 履物を捨てるように乱暴に脱ぐ。「靴を—・てて子供が家に駆け込む」
肌(はだ)を脱(ぬ)・ぐ
1 上半身を脱いで、肌を現す。 2 本気になって力を貸す。一肌脱ぐ。「一つ—・いで世話をして遣ろうと思って」〈花袋・重右衛門の最後〉
一肩(ひとかた)入(い)・れる
「一肩脱ぐ」に同じ。「恥を忍んで泣き付いて行ったら、随分—・れて、原稿を何処かの本屋へ嫁(かたづ)けて」〈二葉亭・平凡〉