腰(こし)が砕(くだ)・ける
1 腰の力が抜けて姿勢が崩れる。「—・けて倒れる」 2 事を成そうとする意気込みが途中で弱まり、あとが続かなくなる。「発足以来半年で早くも—・けてしまった」
腰(こし)が据(す)わ・る
落ち着いて物事をし続ける。「職業を転々として—・らない」 [補説]「腰が座る」と書くのは誤り。
腰(こし)が高(たか)・い
1 腰の位置が高い。腰を高く構える。「外国人力士は概して—・い」 2 他人に対し、おごりたかぶっている。横柄である。「そう—・くては客商売には向かない」⇔腰が低い。
こし‐がたな【腰刀】
腰にさす、鐔(つば)のない短い刀。鞘巻(さやまき)など。腰ざし。
腰(こし)が抜(ぬ)・ける
1 腰の関節が外れたり、腰に力がなくなったりして立てなくなる。 2 驚きや恐怖で立っていられなくなる。「びっくりして—・けた」
腰(こし)が低(ひく)・い
1 腰を低く構える。 2 他人に対して、へりくだっている。愛想がよい。「誰にでも—・い人」⇔腰が高い。
腰(こし)が引(ひ)・ける
自信がなかったり恐れたりして、積極的に振る舞うことができない。及び腰になる。
こし‐ガラス【腰ガラス】
障子の腰板の上部にガラスをはめたもの。また、そのガラス。
こし‐がわり【腰変(わ)り/腰替(わ)り】
小袖などの腰の部分を白く染め残すか、または別の色や模様にしたもの。こしあき。
こしき‐おとし【甑落(と)し】
《「甑」と「腰気(こしき)」とが同音であるところからという》天皇家や公家で、安産のまじないとして、御殿の棟から甑を庭に落とすこと。男子のときは南へ、女子のときは北へ落とすという。